「アンフィニ」に掲載されました!

かなえるナースが、20万部発行の機関紙「アンフィニ」に掲載されました。
以下から全文をお読み頂けます。

看護が思い出づくりをサポート かなえるナース

株式会社ハレ代表取締役 前田和哉 さん

患者さんの夢や希望をかなえるためのサポートをする付き添い看護サービスの「かなえるナース」。ハレの前田さんは、このサービスにどんな思いをこめたのか、お話を伺いました。

最後まで楽しむことにフォーカスしたサービス

株式会社ハレは「医療の視点で人々の自己実現を支援して生きがいを創造する」ことをミッションに、2018年6月に設立しました。
看護師になって今年で10年目になりますが、最初の5年間は救急を、あとの4年間は訪問看護を経験しました。そのなかで「終活」の大切さを痛感する場面にしばしば遭遇しました。ご本人はどこまでの治療を望まれているのか、本当はどのようにされたいのか、ずいぶん考えさせられました。人生の最後まで活き活きと生きるお手伝いができないか。ずっと考えてきました。
株式会社ハレでは「生きがい」をキーワードに、最後まで楽しむところにフォーカスを当てて「かなえるナース」というサポートサービスを起ち上げました。簡単にいうと、訪問看護ではなく付き添い看護です。訪問看護は基本的に居宅サービスなので、外出に関しては保険の適用外なんです。自費になりますが、外出などを専門にサポートする看護サービスです。「かなえるナース」は、そこにチャレンジしていこうと思っています。

TPOに合わせた身だしなみもサポート

「かなえるナース」では、看護師はTPOに合わせた服装でお伺いします。普通の訪問看護や介護でも外出に対応しますが、担当者はポロシャツやカジュアルウエアの場合が多いと思います。それだと結婚式場やチャペルでは周囲から浮いてしまいます。
看護師だけではありません。患者さんが、ご家族の結婚式に出席となっても、ご家族は忙しくしていますから、患者さんまできちんとケアができません。介護タクシーで連れて行ったけれど、普段着で髪もぼさぼさなので、会場の隅で眺めているということもあります。
お葬式でも、配偶者が亡くなられたけど、家族は忙しくてケアする人がいないので、お家で待っているというケースも多いようです。
「かなえるナース」では、看護師の服装もきちんとしますが、患者さんの身だしなみもサポートします。車イスに座ったまま着られる着物も用意できますし、美容師さんが病室に出向いてメイクや髪のカットができます。
きちんとした服装で、孫の晴れ姿を見たいとか、長年連れ添った伴侶を見送りたいというニーズに応えられるサービスを提供したいと考えています。

単なる付き添い看護ではないワンストップサービスの提供

革張りの車いすも使えます。手すりも木枠の暖かいデザインです。フルフラットになるので、少し休憩したいときは、その場で横になれます。医療機材にも拘っています。たとえば、血圧計。フォーマルを着ていて二の腕で測るのは無理なので、音が鳴らない手首式で、色もブラックのものを採用しています。
担当する看護師も、当日にいきなり行くのでは、患者さんも不安ですよね。ですから、事前に必ずお顔合わせして、会場の下見をし、担当者の方と打ち合わせします。プログラムを確認して、席を外せないポイント、席を外しても大丈夫なところをチェックします。
こうやって、単なる付き添い看護ではなくて、一つひとつ、痒いところに手が届くようなサービスとなる仕組みを構築しています。これまでは、おそらく、看護は看護、衣裳は衣裳と、個別に手配していたと思いますが「かなえるナース」はそのすべてをワンストップでサポートできます。
今のところ、関東圏中心のサービスを想定していますが、ご要望があれば、交通費などがご負担になりますが、全国どこでも伺います。

看護師だからこそ安心していただけるサービス

「かなえるナース」では、思い出を残すということを重視しています。
冠婚葬祭だけでなく、たとえば、家族でのお食事会や旅行などでも使っていただけます。また、お正月はご自宅で過ごしたいとか、逆に、病院からは出られないけど、おめかしして病室でみんなで記念撮影したいとか、そういうニーズにも対応します。
いま、20代、30代の方のがんが増えていて、病院内で結婚式をあげたいという要望もあります。そういう時、今は看護師が片手間にボランティアでやっているのが現状です。そういうプランニングもやりたいと思います。結婚式の付き添いは、訪問介護ではけっこうありますが、酸素吸入など医療介入が必要となると断られる場合があります。吸引したり、がんの方が医療用麻薬を使ったり、あるいは点滴が途中で抜けたりすると、介護士が対応するのは難しい。看護師なら、患者さんの状態を看ながら、ここまでは大丈夫、これ以上の無理はできないといった判断もできるので、安心感があると思います。

医療を活用することで思い出がつくれる

お陰様でお問い合わせは何件かいただいております。例えば、静岡から東京に結婚式に出たいというご要望や、北海道に住む妹に会いに行きたいというご要望。いずれも、がん末期の方です。あるいは好きなアーティストのライブを見に行きたいというお問い合わせもあります。
とはいえ、まだまだ広くは知られていないので、月に1回だけ無料キャンペーンを実施しています。実際にサービスを受けられた方は、私たちのサービスのイメージを伝えやすいのではないかと思っています。
医療を楽しむために使うという発想が、世の中にあまりありませんでした。でも、医療を活用することで、もう一つ、もう二つ思い出が作れることを多くの方に体験していただきたいと思います。
実は、患者さんからよりも、看護師からの問い合わせのほうがずっと多いです。それも日本各地から。看護の新しい仕事の一つと見ていただいているのかもしれません。看護のメインではありませんが、患者さんに笑顔をプラスしてさしあげられる仕事だと思っています。

取材/文 千葉明彦様

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